バラ栽培初心者のサイト [ ロザリアン(バラ愛好家)への道 ]
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目指せ!バラの無農薬・有機・不耕起栽培に最適な土づくり!
「土」。
漢字にすると一文字ですが、日本各地で土の質は異なります。
ですから、一概に「土づくり」と言っても全ての土壌に対して有効な方法はありません。
自分の住んでいる土地の土質に合った土壌改良をしなければいけません。
さて、そもそも「土(つち)」って何でしょう…?
気になったので調べてみました。
Food Watch Japanという食ビジネスに関するサイトに
関祐二さん(農業コンサルタント)のコラムが掲載されており、
そこで「土」について詳しい説明がされていたので、参考にしました↓
土は4つの要素でできています。
・造岩鉱物…岩石が風化作用を受けて耐え残ったもの。
・生物…バクテリアやアメーバなど。いわゆる土壌微生物。
・腐植…有機物が分解され、土に固有の有機物に再合成されたもの。
・粘土鉱物…造岩鉱物が分解されて元の岩石とは別の配列を持つ結晶になったもの。
これら4つの要素が混ざり合って土ができています。
では、これら(造岩鉱物・生物・腐植・粘土鉱物)の要素が
どれくらいの割合で混ざり合っているのがバラにとって(その他の生物にとっても)
最適と言えるのでしょうか?
良い土の条件として一般的に広く知られているのは、
物理性・科学性・生物性のバランス
が良いことです。非常に抽象的で分かりづらいですね(汗)。
物理性の良い土とは、
水はけ(排水性)が良く、水もち(保水性)も良く、通気性も良い土です。
いわゆる“団粒構造(だんりゅうこうぞう)”を持った土です。
団粒構造の土=良い土、と思っていた方も多いのではないでしょうか?
物理性が良いというのは良い土の条件の一つを満たしたに過ぎません。
科学性の良い土とは、
酸度(pH)が適正で、CEC(塩基交換容量・イオン交換容量)が大きく保肥力があり、
塩基飽和度および塩基バランスが適正である土です。
なんか専門用語がバシバシ出てきています(汗)。
初心者の管理人には理解するのが難しいかも…。
生物性の良い土とは、
土壌生物が数多く生息し腐植に富み、
土壌生物(微生物・バクテリアを含む)のエサとなる有機物が含まれている土です。
生物性に関しては何となくイメージとしてはつかみやすいですね。
ただ、具体的にどうすれば生物性の良い土になるのでしょうか?
良い土の条件は物理性・科学性・生物性のバランスであることは分かりました。
では、土の物理性・科学性・生物性を高めるためには具体的にどうすれば良いのでしょうか?
調べたことを箇条書きにしてみましょう↓
物理性 科学性 生物性
堆肥(腐植)を土に混ぜ込む→団粒構造化 堆肥(腐植)を土に混ぜ込む→CECの向上 堆肥(腐植)を土に混ぜ込む→土壌生物が豊富に
木炭を混ぜ込む→通気性・排水性・保水性の向上 木炭を混ぜ込む→CECの向上・pH上昇 木炭を混ぜ込む→土壌微生物の棲家に
くん炭を混ぜ込む→通気性・排水性・保水性の向上 くん炭を混ぜ込む→pH上昇(アルカリ性) くん炭を混ぜ込む→土壌微生物の棲家に
ピートモスを混ぜ込む→団粒構造化 ピートモスを混ぜ込む→CEC向上・pH低下(酸性) ピートモスを混ぜ込む→土壌微生物のエサに
ゼオライトを混ぜ込む→通気性・排水性の向上 ゼオライトを混ぜ込む→CECの向上 ゼオライトを混ぜ込む→微生物の棲家に
珪酸塩白土を混ぜ込む→通気性・排水性の向上 珪酸塩白土を混ぜ込む→CECの向上 珪酸塩白土を混ぜ込む→微生物の棲家に
高分子化合物(EB-aエコなど)の投入→団粒構造化 土壌分析をする→土の現状を把握 もみ殻などの有機物マルチ→微生物のエサ
土を耕す→団粒化(ただし、壊れやすい) 施肥→塩基バランス・塩基飽和度・pHの適正化 コンパニオンプランツとの混植→生物の多様性
赤玉土を使用する→団粒構造(いずれ壊れる)   グランドカバー植物→生物の多様性
ミミズの糞(ふん)→団粒構造   微生物資材の投入→土壌微生物の増加
グランドカバー植物の根→土を耕し団粒構造化   米ぬかの散布→土壌微生物のエサ
さて、こうやって書き出してみると物理性・科学性・生物性の向上に
共通して役立つ資材・方法があることが分かります。それは…
・土に堆肥(腐植)ピートモスを混ぜ込む
・土に木炭もしくはモミガラくん炭を混ぜ込む
・土にゼオライトもしくは珪酸塩白土を混ぜ込む
初期の土づくり(土壌改良)としてはこれで良さそうです。
あとは、これらの資材の配合が課題ですね。
粘土質の土であれば木炭やもみ殻くん炭などを多めに配合してより通気性を高めるとか、
砂質の土であれば堆肥やピートモスを多めに配合して水保ちや保肥力を高めるとか。
土壌改良材の投入量・配合に関しては、
基本となる土(地植えなら庭土、鉢植えなら基本用土)の質によって変わってきます。
(特に科学性を)正確に把握するには土壌分析するしかないんですよね〜…。
土壌分析をするには専門機関に依頼するか
土壌分析キットを購入して自分で土壌分析を行うかのどちらかです。
農業で生計を立てているのであれば積極的に行うべきでしょうけど、
管理人の場合は…所詮“趣味”なのでチョット無理かな?(汗)
たとえ趣味の園芸レベルであったとしても、やっておきたいのは
土壌酸度(pH)の測定と矯正です。
バラを育てるのに適したpHは5.5〜6.5(弱酸性)と言われています。
もし土壌が酸性に傾いているのであれば苦土石灰などで調整します。
もし土壌がアルカリ性に傾いているのであればピートモス(酸度未調整のもの)で調整します。
じゃあ管理人の庭土・花壇の土の土壌酸度はどうなのよ?と言うことで計測してみました→土壌改良実践編のページへ
土壌分析における各数値の理想的な数値は、
・塩基置換容量(CEC)…30me/100g
・腐食含有率…5%
・三相分布…固相40%、気相30%、液相30%
・塩基バランス…石灰(カルシウム)5:苦土(マグネシウム)2:カリウム1、もしくは石灰7:苦土2:カリ1
・塩基飽和度…80%
以上のことを考慮して、
初心者の管理人が考えたバラの土の配合はコチラ↓
…5
地植えなら庭土、鉢植えなら赤玉土などの基本用土です。
堆肥…1.5
馬糞堆肥や牛糞堆肥、植物性の堆肥など様々な種類がありますが、
CECの向上および腐植質を与えるのが主たる目的なのでどれでも良いです。
未熟な堆肥はガスを発生させて植物の生育に悪影響が出ますので、完熟たい肥を使いたいですね。
[ 期待できる土壌改良効果 ] ※各数値はあくまでも目安です。
塩基置換容量(CEC)=約80me/100g
腐植含有率=約2%
ピートモス…1.5
酸度調整済のものでも良いし、未調整のものでも良いです。最終的に配合した土の酸度を計測してから調整します。
堆肥と同様にCECの向上と腐植質を与えることを目的として投入します。
[ 期待できる土壌改良効果 ] ※各数値はあくまでも目安です。
塩基置換容量(CEC)=約100me/100g
腐植含有率=約10%
ゼオライトもしくは珪酸塩白土…1
主に保肥力(CEC)を向上させるために投入します。
多孔質なのでガスを吸着してくれたり、土壌微生物の棲家になるなどのメリットも。
[ 期待できる土壌改良効果 ] ※各数値はあくまでも目安です。
塩基置換容量(CEC)=ゼオライト150me/100g, 珪酸塩白土80me/100g
木炭もしくは籾殻くん炭…1
主に物理性(通気性・排水性・保水性)の向上を目的として投入します。
ゼオライトなどと同様に多孔質なので保肥力(CEC)の向上が見込め、微生物の棲家としてもメリットはありそうです。
この配合で土を作ったら酸度(pH)を計測します。
バラ栽培に適したpH(5.5〜6.5)よりも酸性に傾いていたら苦土石灰などのアルカリ性資材で矯正します。
バラ栽培に適したpH(5.5〜6.5)よりもアルカリ性に傾いていたら、酸度未調整のピートモスなどで矯正します。
どちらかというと酸性に傾いているのでは?と思うので、苦土石灰が必要になりそうですね。
さて、土つくりは土壌改良ができればそれで終わり、というわけではありません。
土に混ぜ込んだ有機物は土壌微生物たちによって分解されていきます。
施肥によって土壌の科学性も常に変化していきます。
土は常に変化している、「土は生きている」と考えて接することが必要です。
[ 土の状態を定期的にチェックしよう!]
・土の団粒構造は維持できているか?(少し土を掘り上げて様子を見てみましょう)
じゃあ、自分はどうなのよ?ということで管理人の土の状態を見てみましょう!(土壌改良実践編)
・土壌酸度(pH)はバラの生育に適正な範囲内か?(バラはpH5.5〜6.5の弱酸性が適正範囲)
バラの状態を定期的にチェックしている方は多いでしょう。では、土の状態はチェックしていますか?
土づくりの失敗がバラの生育に悪影響を与えている可能性は高いです。
目に見えるところ(バラの生育状況)だけでなく、目に見えづらいところ(土壌の状態)を見る努力をしましょう。
[ 土壌微生物にエサ(有機物)を与えよう! ]
・稲わらやもみ殻など炭素率の高い有機物を土の表面に施す。
・米ぬかを定期的に散布して微生物を活性化させる。
バラに肥料を与えている方は多いと思います。というより皆さん、バラには一生懸命肥料を与えますよね?
では、土壌微生物に対してはどうでしょうか?
土中の有機物は微生物によってどんどん分解されて少なくなっていきます。
有機物は微生物のエサですから、有機物が少なくなるとエサを失った微生物も減ってきます。
土壌微生物の数や種類が乏しくなった土では、病気が発生しやすくなります。
そうならないためにも、定期的に微生物のエサとなる有機物を施しましょう。
さて、土づくりに関しての考察は以上です。
ただ、このままでは「机上の空論」。
実際に土づくりを行ってみて、上手くいくこともあればその逆もあるでしょう。
それらの経験をフィードバックして更なる改善を試みようと思っています。
PDCAサイクル理論(Plan:計画→Do:実行→Check:検証→Act:改善→Plan→Do→Check→Act…)で言えば、
まだ一番最初の段階ですからね(汗)。
管理人の土づくりは、これから始まります。
庭土と花壇の土を土壌改良するぞ!土壌改良実践編
土壌改良剤の解説・用語解説
珪酸塩白土 ゼオライト ピートモス 堆肥
木炭 もみ殻くん炭 高分子化合物(EB-aエコ等) 微生物資材
腐植酸資材 米ぬか もみ殻 塩基置換容量(CEC)
土壌酸度(pH) 炭素率(C/N比) 腐植 塩基バランス
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